男性不妊の原因は日常における不規則な生活が影響していると言われています。
特に、タバコ・過度の飲酒・ストレス・栄養の乱れなどは造精機能を弱めることに繋がるため、乱れた習慣を正しく見直すことが造精機能を高めるために大事なことになります。
さらに、精子は熱に弱いため、陰嚢を温める習慣に気をつけたり、精子を造るために必要なミネラルなどの栄養素を積極的に摂ることも精子の状態の向上に役立つと言われています。
精子の量と運動率を上げるために、普段の生活から心がけたいポイントをまとめてみました。
・ 飲酒
過度のアルコール摂取により、テストステロンや精子量が減少するおそれがあります。
飲み過ぎは性欲を減少させ、精液の減少と運動率の低下させる原因になります。
大量の飲酒は控え、目安として飲酒は週に1〜2回程度がよいでしょう。
・喫煙
喫煙をしている人はしていない人と比べ、精子の数は10〜17%ほど精子の運動率を低下させ、数を減少させると言われています。
本人が喫煙者でなくても、パートナーがタバコを吸っていると、受動喫煙者となって、害は喫煙者に比べそれほど変わらないと言われています。
喫煙している人や、パートナーが喫煙している人も、不妊は二人の問題です。
•カフェイン入り飲料を飲み過ぎない
カフェインの過剰な摂取は、妊娠する力を低下させ、流産しやすくさせるおそれがあります。
例えば、1日に5杯以上のコーヒー、もしくはカフェイン500mg以上を飲むと不妊症リスクを45%高め、
妊娠中に1日に200〜300mgのカフェインを摂ると流産しやすくなるとの報告があります。
カフェイン入り飲料は、1日にせいぜい1〜2杯程度がいいでしょう。
• 電磁波の影響
携帯電やスマホをポケットに持ち歩く男性は、そうでない男性に比べて、精子の数が最大で30%少ないことがわかっています。
環境ホルモンが直接的に男性不妊の原因になっている ようです。
・ PCによる精巣温度の上昇
ノートパソコンをひざの上に載せて作業すると、腿から熱が陰嚢に伝わり温度が上昇するので、ひざの上でのパソコン作業はやめた方が良いでしょう。
精子を作る精巣に熱を与えないことが重要です。
• ストレスを解消する
ストレスを受け続けていると、中枢神経に影響を与え、体中のホルモンバランスが崩れてしまいます。
ホルモンバランスの崩れは、生殖器官の機能低下を招き、妊娠しにくい体になってしまいます。
•睡眠不足と過労
睡眠不足や過労は、ホルモンバランスの乱れを引き起こす最大の原因になるので、十分に睡眠をとり、疲れを体に蓄積しないようにする必要があります。
また食生活も重要なので、バランスのよい食事を規則正しく摂ることにも気をつけましょう。
・精子の活動と、温度(体温)について
精子を作る精巣は、体温よりも数度低い状態が最適です。
締め付けもなく、風とおりのいい下着がお勧めです。
・環境ホルモンの影響
大気の汚染や食生活(インスタント食品など)、食品の保存や着色物質の他、ポリ袋やプラスチック容器に入ったものを、
電子レンジで温めるとプラスチックが熱されたときに浸出する化学物質や、
ほとんどの殺虫剤に使用されている内分泌撹乱化学物質、いわゆる環境ホルモンと呼ばれる一連の化学物質が動物の生殖システム(妊娠)
に大きな影響をもたらしている場合多いようです。
・ホルモンバランスの崩れ
女性不妊のほとんどは、子宮内の血液の循環が悪く血液がスムーズに流れてません。
ホルモンの分泌が悪く、大きくて立派な卵子が成長しないことが妊娠をさまたげているようです。
また黄体の機能が悪いため、子宮内膜の状態が悪く、せっかくの受精卵が子宮内膜に着床しにくくなって妊娠を難しくしているようです。
脳にある下垂体にホルモンの分泌を指示する視床下部は、自律神経のコントロールもしているため、ストレスなどの影響を受けやすく、ホルモンのバランスを崩します。